お知らせ

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早春の花々

晴雨の入れ替わる不安定な天気ですね。これからもっと暖かくなってきます。

クリスマスローズ


クリスマスローズは、クレマチス、ラナンキュラス、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物です。冬の花が少ない時期に花を咲かせる、常緑の植物です。日本ではヘレボラス属を全てひとくくりにクリスマスローズと呼びますが、本来はクリスマスの頃に開花する「ヘレボラス・ニゲル」を指す名前です。学名のヘレボラスという名は、ギリシア語の殺す(helein)と食べ物(bore)から来ているといわれ、かねてよりクリスマスローズの毒性が知られていたことがうかがえます。
草つゆが皮膚に付つくと、炎症などを引き起こすため、ガーデニングでクリスマスローズに触る時はガーデングローブなどをはめるとよいでしょう。

エニシダ


地中海沿岸のヨーロッパ及びアフリカ各地を原産とするマメ科の半落葉性低木。江戸時代に中国を経由して日本へ渡来しました。ホウキのような樹形に育つのが基本であり、ヨーロッパではその様子を魔女が使う箒に例え、エニシダが茂る家は主婦が強いとすると言い伝えがあります。

花言葉は、『謙遜』『卑下』『清楚』『清潔』『豊穣』
ある国に、王とその弟が住んでいました。弟は、王である兄を殺害してしまいますが、良心の呵責に苦しみ、白を捨てて巡礼の旅にでます。そのとき、弟は毎日兄への懺悔をエニシダの枝に繰り返していたそうです。このフランスの伝説が、「謙遜」「卑下」という花言葉の由来となっています。「清楚」「清潔」という花言葉は、エニシダの枝を束ねてホウキを作っていたことにちなんで付けられました。
なお、枝や葉にアルカロイド系の有毒成分を多く含んでいます。誤って食べてしまうと、神経麻痺や呼吸困難を引き起こしてしまいますので注意が必要です。

サイネリア

英名はシネラリア(Cineraria)ですが、不吉な連想をもつのでサイネリアと呼ばれることが多くなりました。花つきがよくて株もこんもりまとまるので、冬の鉢花としてポピュラーになっています。一重咲きのほかに、蛇の目咲きやグラデーション咲きなど咲き方に変化が多く、花色も豊富なのでアレンジにも大活躍です。

卒業式の花の定番
なぜこの花が多く使われているのかというと、まずピンクやクリーム、青、紫など色の種類が多く卒園・卒業式のお祝いの席では華やかに見える点があります。また形状が背が低くて花数が多く、こんもりと丸くて冬の寒い体育館に2日くらい置きっぱなしでも枯れないこと、これらの利点に対し価格が1鉢1000円くらいなので予算内に収まりやすい、時期的に花屋さんが用意しやすいなど様々な理由があるからなんです。

ボケ

ボケは中国南部原産の落葉低木です。日本には平安時代に渡来したとされ、古くから花を観賞し、実を薬用として利用してきました。中国原産のボケと、別種である日本原産のクサボケ(草木瓜)とがあり、この2種を交配した園芸品種をあわせると、約150種あります。
名前のボケは果実がウリに似ているので、漢字で「木瓜」と書きます。昔は中国名の木瓜に「毛介」の字を当て、漢字をそのまま読んで「モケ、モッケ、モッカ」と呼ばれていましたが、それが変化して「ボケ」になったとされます。

クサボケの実はシドミと呼び、熟すとリンゴのようなよい香りで、ジャムにしたり、また実が完全に熟す前のまだ緑色のときに果実酒にして飲むと、低血圧や疲労回復、暑気あたりなどに効くとされます。

スズランエリカ

南アフリカ南部の海岸沿いの地域に分布するエリカです。花期は2月~5月で、樹高60~80㎝程度に成長します。
スズランに似た白い壺状の花が愛らしい品種です促成栽培で花を咲かせ、ツリー仕立てにした鉢物がクリスマスの時期によく流通しています。
高温多湿の環境が苦手なため夏越しが難しい品種です。夏場は涼しい場所に移動できる鉢植えで育てるのが無難です。

花言葉は、『幸せな愛を』
エリカの花言葉は幸せや孤独など両極端なものがあるのが特徴的ですが、ヨーロッパでは白色の花のエリカを見つけて、意中の異性に白色のエリカをプレゼントすると幸せになれるという言い伝えがあり、これが由来になり、「幸せな愛」という花言葉が生まれたようです。